導入事例
公立学校共済組合
九州中央病院 様
使い勝手の良さとアフターケアがWithの魅力。
分かりやすい操作性で算定漏れがなくなりました。
なにかあった時の対応も素早くて不満なく使えるため、他の病院歯科にもお薦めしています。
With導入にあたっての要件や、長く使い続けている理由などについて詳しく伺いました。
医科の電子カルテ導入に合わせて歯科システムの導入が決定
歯科口腔外科部長 堀之内 康文様
With導入前に抱えていた課題についてお聞かせください。
堀之内 Withが導入された2006年頃まで、当院では医科も歯科も、まだ手書きの「紙カルテ」を使っていました。紙カルテには、パラパラとめくるだけで経過を把握できる便利さはあるものの、記載には時間が掛かりますし、その内容も煩雑です。そのうえ期間が長くなるほど厚くかさばってしまうといった課題もありました。
また私が以前に在籍していた九州大学では、カルテには処置内容を書くだけで、保険請求の正確な算定などは事務担当者が全てやってくれていましたので、私自身は保険請求に関する知識が乏しかったのです。しかし当院では、自分で保険請求をやらなければならない状況でした。そのためミスのない請求を行えるように、また私が診療に集中できるように、専門の事務員を九州大学から引き抜いて来てやってもらっていました。
そんな折、医科で電子カルテが導入されることになり、併せて歯科にも、医科のカルテと連携できる歯科カルテシステムが導入されることになりました。
医科システムとの連動と算定漏れをなくすことが歯科システム採用の必須要件
With導入に至った経緯を教えてください。
歯科の電子カルテを導入するにあたって必要だった条件は、大きく次の二つです。
● 医科の電子カルテシステムと連動できること
● 入力が簡単で算定漏れがないこと
この二つを満たした歯科の電子カルテを探した時に行き着いたのが、メディアさんの「With」でした。ちなみに当院が採用した医科の電子カルテシステムと「With」との連携はメディアとしても初の試みとのことでしたが、機能面で非常に優れているという印象を持った点、また営業担当の方の対応が良く安心感があったことから、導入を決定しました。
「With」が機能面で優れていると感じた点はどこにありましたか?
画面表示に従って進めるだけで良いシンプルなシステムになっている点です。カルテに診断名を入れると、その診断名で算定できるすべての保険請求項目がリストとして表示されます。歯科医師は、そのリストから処置として行っていないものを削除していくだけで、算定漏れのない正確な保険請求が導き出されます。非常にシンプルで分かりやすいうえ、算定漏れがなくて効率的なシステムだと感じました。
使い勝手の良さとアフターケアでWithとメディアを高く評価
実際に使ってきたからこそ感じた「With」の魅力についても教えてください。
「With」の魅力については、実際にこのシステムを使って仕事をしたことのある当科勤務経験者(歯科医師)に感想を聞いてみました(下表)。
総じて、操作性、分かりやすさの点で好評です。他の電子カルテシステムを使った経験がある先生に話を聞いてみても、「With」より他のシステムが使いやすかったという歯科医師は今までいませんでした。それくらい「With」の現場での評価は高いです。
さらに私としては、メディアさんのアフターケアも高く評価しています。特に表のような部分が優れているからこそ、17年もの長期間に亘ってお付き合いさせていただいているのだと思います。
例えば「病名の追加」や「患者統計」など、ちょっとしたお願いが出てきた時にはすぐメディアの担当者の方に電話しています。そうすると、ほとんどのケースですぐに解決していただけるので、とても助かっています。
医事課や事務側からはどのような声が挙がっていますか?
事務方も高く評価しています。口腔外科では、受付担当の事務職員が算定の会計業務を行っており、医事課は支払いの処理だけすれば良いので、負担軽減になっているようです。また「With」は請求内容がほとんど査定されないので、実は院内で最も「査定率」が低く、その点でも良いシステムだという評判です。
堀之内様の紹介によって他の病院歯科でもWithが採用
医療情報管理課 課長 和田 博治様
堀之内様は、他の病院に「With」を薦めてくださっていて、その結果いくつもの病院歯科で採用されました。どういう経緯で推薦いただけているのでしょうか?
当院で「With」を導入した2006年は、まだ電子カルテシステムが世の中に普及し始めた初期でした。そのためどんな歯科カルテシステムを入れれば良いのか、迷ったり悩んだりしている病院歯科の先生がたくさんいらっしゃいました。そんな中、当院の医科の電子カルテシステムは「With」との初の連携事例でしたが連携がうまくいったこと、また九州で初めて「With」導入をした病院歯科ということで、詳しく教えて欲しいという依頼や問い合わせをたくさんいただきました。
そこで「With」の使い勝手の良さや、アフターケアの手厚さを紹介させていただいた結果、いくつかの病院で採用に至ったようです。中には当院まで見学に来られて、画面を見ていただきながら説明したこともありました。某大学病院もシステム更新の際に当科に「With」を見学に来られて、その後導入されました。
最近では、当科の歯科医師が他病院に移った際に、転勤先の病院で「With」の良さをプレゼンして、そちらの病院でも導入が決まった事例もあります。
医療情報管理課の方では、他の病院に「With」を薦められたことはありましたか?
和田 ありますよ。公立学校共済組合としては、当院を含めて8つの病院があります。そうした関連病院からシステム面でのアドバイスを求められることがあり、歯科カルテシステムが関わっている場合は「With」を薦めるようにしています。
カルテや保険資料に囚われることなく存分に仕事に集中させてくれる存在
堀之内様にとって「With」はどのような存在でしょうか?
「With」のお陰で、煩雑な保険請求事務に頭を悩ますことなく、ただ診療に集中することができるありがたい存在です。その点で「With」にとても感謝しています。
また、「With」を導入してくれた病院に感謝しています。歯科がやりたいことに対して、病院側の理解が高くて、何かを要望した際にもほとんどのことをノーと言わずに叶えてくれました。病院によっては、歯科に対する評価があまり高くなくて、歯科カルテシステムの導入も含めて、なかなか要望が通らない病院も多いと聞きますので。
病院の中で、歯科の理解を高めるコツのようなものはありますか?
実績を上げるしかありません。特に着任1年目から結果を残すことです。
私が当院に赴任する際に、たくさんの人が「右肩上がりに実績を上げていくことを要求されるから、最初はあまり本気で頑張らないほうがいいよ。」とアドバイスしてくださいました。しかし、私はそれを間違いだと思いました。最初から一生懸命に仕事をしない者の数年後なんて、誰も注目してくれませんから。
「この人は一生懸命仕事をする」「サポートしてやればもっと実績を上げそうだ」と思ってもらえるように、最初から頑張ることをお勧めします。大学の医局の後輩が市中病院へ出向する場合や病院を変わる場合には、必ずそのことを伝えています。
今後もスムーズな診療を実現できるようさらなるアフターケアに期待
診療室内にてWithを操作する堀之内様
最後に今後の展望についてお聞かせください。
「With」の使い勝手の良さやアフターケアには満足していますが、まだ改善の余地もあると考えています。例えば、患者統計を簡単に取ることができ、また患者分析も簡単にできる機能があると病院歯科はとても助かります。今後も、私たち口腔外科や歯科の医師の要望に応えていただき、診療がさらにスムーズになるよう、サポートいただけることを期待しています。